ロマノフ王朝に思いを馳せるからくり満載なコナン映画
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年7月24日 11時04分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
今作から灰原が登場してきますが、彼女が出てくるとストーリーが1歩深くなってきて良いと思います。
ストーリーはロシアの事なんかが出てくるので日本にはなじみが薄いかもしれませんが、私はとても興味深く見れ、この作品でロマノフ王朝やイースターエッグなるものを勉強しました。あとちょいちょい出てくるロシア語にも惹かれてしまい、現在ロシア語を独学で学んでいるのですが、その原動力になったのがこの作品であったことを考えると「アニメ侮れん!」ですね。
「ヴォルシェブニックカンツァーベッカ」というロシア語を園子が「肉買ったべか?」と変に聞こえてしまうとか中国語で蘭という名前は可愛らしい響きなのに園子は・・・なところも面白いです。
最後蘭に新一の正体がばれそうになり、コナンもついに観念したところに新一に変装したキッドが窮地を救ってくれます。それが鳩を助けたお礼というのが何とも心憎い設定ですね。
この作品は事件性というよりもイースターエッグという宝のからくりを巡る物語なのでコナン映画のラインナップでは異色の作品になっているかもしれません。