ジョジョがとても可愛くてけなげでした。
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年8月6日 21時06分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
第二次世界大戦下のドイツが舞台と言うことで、シリアスで重いストーリーを想像していました。しかし、町並みは鮮やかで、人々の表情もとても明るいです。そういった意味では裏切られました。
主人公のジョジョの空想上の友達は、なんとアドルフ・ヒトラー!その発想にとても驚きました。ヒトラーと共にジョジョは一人前の兵士となるため頑張ります。ただし、靴紐を結ぶのは下手ですが・・・・・・。
しかし、ウサギを殺せなかった優しいジョジョ。周囲からは馬鹿にされてしまいますが、親友のヨーキーだけは彼の味方です。
ある日、ジョジョの家にユダヤ人の少女エルサが母親によって匿われていることを知ります。ジョジョはユダヤ人の秘密を暴くという名目でエルサに色々と質問しますが、彼女は自分と同じ人間であると言うことに気がつき、エルサに惹かれていきます。
ジョジョの母親が不在であることが多くて不思議だったのですが、とうとうジョジョは母親が処刑されているのを見てしまいます。ほどけた母親の靴紐を結び直せないジョジョの幼さと悲しさに胸が張り裂けそうでした。
物語の終盤、美しかった町並みが破壊され、命からがらに逃げ惑うジョジョ。前半ののどかさとの対比が見事で、戦争の悲惨さを突きつけられました。
また、母親が亡くなったことをヨーキーが悲しんでくれていたことが救いでした。ヨーキーは最後までジョジョにとっての光でした。
映画のラストで、ジョジョはエルサの靴紐を結んであげます。そして、一緒に踊ります。今後の二人がどうなっていくのかが気になりますが、希望にあふれるラストだったなあと思います。
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