戦争の悲惨さをポップに描いた反戦映画
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月29日 13時20分
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総合評価:
5.0
ヒトラーを敬拝する10歳の少年ジョジョが主人公の戦争映画です。戦争映画でありながら、序盤はかなりコミカルに描かれています。ジョジョはナチスによる教育を受けているため、ヒトラーを尊敬しており、挙げ句の果てにはイマジナリーフレンドとしてヒトラーが登場します。このように、小さな子供がナチスに洗脳されている様を、不快にならないような滑稽な演出が本作の優れている点だと思います。
監督は新進気鋭のタイカ・ワイティティ監督。また自らジョジョの脳内にいるヒトラーを演じています。監督自らこのポジションを演じることで、本作の魅力が増していると感じます。
序盤の明るい展開とは裏腹に、ジョジョのお母さんの死をきっかけに物語的にも暗い展開に突入していきます。それでもこの映画が明るくい続けるのは、ジョジョをはじめとした子供たちの姿のおかげだと思います。ジョジョや友達のヨーキー、それにジョジョの母親が匿っていたユダヤ人少女、彼ら彼女らが描く友情と恋愛模様があるからこそこの映画が明るく見ることができるのだと思います。
イメージワード
- ・楽しい
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