「セブン」のようで「セブン」じゃない
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年7月21日 11時29分
役立ち度:0人
総合評価:
3.0
見始めてすぐに思ったことは「セブン」っぽいなぁということです。
殺人の猟奇性、雰囲気、おまけに黒人先輩刑事という点。
犯人?が自分を追い詰める刑事の奥さんや家族のことを話したり、わざと?と思うほど「セブン」を彷彿とさせます。まぁこの殺人に「セブン」の七つの大罪のような深い意味はないし、観るにつれて、あ、全然違うな。と感じてきました。
ラストは賛否が分かれるところだと思います。
「セブン」のような衝撃があるわけでもなく(今思えばあの荒野のシーンもなんとなく似てますね)、「セブン」ってやっぱりすごい作品だったんだなぁと実感。
結局はっきりと犯人が分かることがないまま終わるという、人によっては最高に物足りなさを感じるオチですが、その時はもう、警察の不祥事・隠ぺい体質が明らかになるというプチどんでん返しを食らっていて、そちらのほうに目を向かせているのが賢いというかうまいと思いました。でもやっぱり犯人が誰か知りたかった!
モーガン・フリーマンのように優秀で人間味のある刑事じゃなかったデンゼル・ワシントン、という対比がなんか面白いです。
それにしても、ジャレッド・レトの風貌が完全に別人で、気味も悪くてゾクゾクしました。