コールが自分から血を抜くとき、壁にハムスターの車輪に乗ったハムスターの影が見えます。このシーンは通常5分で撮影されますが、ハムスターが動かないため丸一日かかりました。テリー・ギリアムは完璧主義者で、このディテールさえも意図通りに動くようにこだわったのです。ギリアムの完璧主義には「ハムスター・ファクター」というあだ名がつき、このことは舞台裏のドキュメンタリー『The Hamster Factor and Other Tales of Twelve Monkeys』(1996年)で詳しく語られています。