周りがあまりにもお勧めするもので
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月16日 20時46分
役立ち度:0人
総合評価:
3.0
私の周りの人たちがあまりにも良いよ!というものだから、それじゃぁいっちょう見てみようかとなったのですが・・・
周囲の人たちと多くのレビューをみると軒並み高評価なのですが、これは都会に住んでいる人と地方都市に住んでいる人、片田舎にすんでいる人とではその見え方が少し違って見えるのではないだろうか?と思ったのです。とりわけ都会に住んでいる以外の人は共感できる部分が多いのかなと思いました。この映画がそういう設定だからです。
刺激や多くの情報に溢れている都会だとこのフランチェスカの気持ちが今いち理解できないかもしれません。20年以上も何もないだけど平和な片田舎に住んでいて、家族にも恵まれ不満もなにもない、だけどこのまま人生を終えていって自分の人生これでよかったのか?ふとそんな思いが時折脳裏を横切るも、贅沢言ってはバチが当たるとばかりに理性で感情に蓋をしている毎日にフト現れた男性。忘れかけていたトキメキを感じ、何か懐かしさを想起させる邂逅に抑えていたものがポロポロと剥がれ落ちていく感覚に自分を抑えきれなくなっていく。
そんな心の機微を表した夫の居ぬ間の4日間がこの映画だと思うんです。この映画は普通の40代の主婦がロバートと出会って4日間ながらドンドン光りだしてくるあたりは凄いの一言です。
ただロバートの話は全然面白くないし、会っている時間が短すぎてそこに感情の腹落ち感は無く、多少のご都合主義が見え隠れしないでもないですが女子の恋愛力っていうのは凄いですね~
ただラストシーンの雨の中青信号になっても車を出さないロバートを見て、ドアを開けようとノブを握りしめるフランチェスカ。旦那とロバート一体どっちをとるんだって駆け引きは唯一大人の恋愛の味があって切ない名シーンでした。子供達もやけに理解があって「残りの人生はロバートにあげて」なんて普通言えますかね?
突き詰めていくとツインソウルのような話でもあるようなテーマです。フランチェスカは完全に運命を感じているような演技があるけど、果たしてロバートにそこまでの思い入れと決断ってあったのかは何となく疑問が残りました。
ただ最初に書いたように皆がハードルを思いっきり上げ過ぎたので、私の中ではそれほど高い評価となりませんでした。事前情報無しで見たらまた違うのかもしれませんね。