ゴヤの名画と優しい泥棒
The Duke
1961年、イギリス・ロンドンにある美術館ナショナル・ギャラリーで、スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤの絵画「ウェリントン公爵」の盗難事件が起きる。犯人である60歳のタクシー運転手ケンプトン・バントン(ジム・ブロードベント)は、絵画を人質に政府に対して身代金を要求する。テレビが娯楽の大半を占めていた当時、彼は絵画の身代金を寄付して公共放送BBCの受信料を無料にし、孤独な高齢者たちの生活を救おうと犯行に及んだのだった。
もっと見る
ゴヤの名画と優しい泥棒のDVD/Blurayの値段を確認する
ゴヤの名画と優しい泥棒の豆知識・失敗談
豆知識・失敗談を投稿する
-
豆知識・トリビア
ジェームズ・ボンド映画シリーズのプロデューサーであるイーオン・プロダクションは、自分たちの財産を大切にすることで有名で、他のスタジオの映画でクリップが悪用されたり、風刺されたりすることを恐れて、ほとんど使用する許可を出しません。この場合、ヘレン・ミレンとロジャー・ミッシェル監督は、ボンドのプロデューサーであるバーバラ・ブロッコリとマイケル・ウィルソンに自ら『ドクター・ノオ』(1962年)のシーンの使用許可を求め、このシーンは文脈に沿って使用し、いかなる汚点もつけないことを約束したそうです。少額の使用料を支払い(これはチャリティーに寄付されました)、ブロッコリとウィルソンは完成した映画を見ることを許され、もしそのシーンの使われ方が気に入らなければ、公開前に削除することを約束させられたのです。幸いなことに、彼らには何の不満もありませんでした。
-
豆知識・トリビア
有名な美術・プロダクションデザイナーであるケン・アダムは、ゴヤの『ウェリントン公爵の肖像』(The Duke)が盗まれた後(1961年)、ロンドンのナショナルギャラリーに連絡して、その絵のスライドを手に入れました。これは、『ドクター・ノオ』(1962年)の撮影が月曜日に始まる前に、週末に複製を描くためでした。ジェームズ・ボンドがドクター・ジュリアス・ノオと食事をする前に失われた絵画を見つけて驚くシーンで、ドクター・ノオがそれを盗んだというインジョークになっています。実際の絵画は1965年まで回収されず、映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』(2021年)の題材となりました。ジェームズ・ボンド映画で行方不明になった絵画の同様のアイデアは、『スカイフォール』(2012)のモディギリアニス「扇子を持つ女」で、『スペクター』(2015)のブロフェルドの隠れ家でマドレーヌの部屋に一瞬再登場しますが、これは2010年に盗まれた絵画です。同様に『007 スペクター』(2015年)のブロフェルドの隠れ家のボンドの部屋で見られるピカソの「Le pigeon aux petits pois」もそうです。これらの実物は、いずれも2010年5月20日にパリ近代美術館から他の3点とともに盗まれたものです。
-
豆知識・トリビア
この映画では、盗難事件の報道に関して、当時の本物のテレビ映像が使われています(皮肉にもその一部はBBCのアーカイブスから)。また、パテのニュース映画から取ったカラー映像も使い、1960年代初頭のロンドンを描いています。
豆知識・失敗談を全て見る
ゴヤの名画と優しい泥棒の映画情報
公開日: 2022年2月25日 / 上映時間: 95分 / 製作年: 2020年
配給・制作会社: ハピネットファントム・スタジオ / 映倫区分: G (日本)
ゴヤの名画と優しい泥棒の評論家の解説レビュー
現在解説レビューが有りません。
ゴヤの名画と優しい泥棒の一般の解説レビューや口コミ
レビューを投稿する
現在レビューが有りません。