実は身近にある怖さ
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年8月4日 23時27分
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総合評価:
4.0
この作品は、ゾンビやら幽霊やらの普通のホラーというよりは、人間が怖いと思うサスペンス的な要素がありました。最初は、いきなりの逃走劇から始まり、ちょっと意味がわからないところからのスタートですが、ストレートな作品名だけに、相手が透明人間だとわかっているので、説明は必要ないのかとも多少思いました。その後、透明人間が近くにいるのはわかりますが、何をしてくるのか見えないのがなかなかの迫力というか恐怖心を煽られる形になってきます。また、相手が見えないので、音響が余計に効果があり、ホラーが苦手な人には厳しいかもしれません。主人公が精神病なのではないかと展開していく様は、結局のところいざとなった時の人間の薄情さが浮き彫りになる描写になってました。そして、クライマックスに向けて、透明人間のやりたい放題の殺戮劇が展開されるものの、何故か施設に監禁されてた主人公も追われる始末で、防犯カメラなどの設備もないのかと微妙な雰囲気ですがお構い無しに進んでいき、このあたりはパロディなのかと思いました。最後に、主人公の笑みが意味深で、どこからどこまでが真実なのかわからない恐怖が待ってました。