エンディングは故意に曖昧なままにしたといいます。デヴィッド・ロウリー監督は、自分と主演のデヴ・パテルでさえ、何が起こったのか異なる解釈をしていると答えています。
主人公のガウェインは、不名誉な行動をとった際に自分とキャメロットを待ち受ける悲惨な未来のビジョンを見た後、留まることを選択。魔法の帯を外し、グリーンナイトに一撃の準備ができたと告げます。グリーンナイトは彼の勇気を称え、「"Now... off with your head!"(さぁ、頭を下げて下さい!)」と言い、映画はエンドクレジットに切り替わります。これは文字通り、不名誉よりも死を選んだガウェインの首を騎士が斬首したと解釈できますが、この引用は、「"Now, off (you go), with your head"(さぁ、首を切れ!)」とも解釈でき、人格を試されたガウェインは助かる。騎士がいたずらっぽくガウェインの喉に指をかけるのは、「ゲーム」の結末として彼が選んだ「一撃」が返ってきたと見る事もできるでしょう。ちなみに、原詩(映画とはかなりの違いがある)では、ガウェインは生き延びています。
豆知識・トリビア
ガウェインがエッセルと娼館にいるときの最初のセリフのひとつが「I am not ready(私は準備が出来ていない)」です。映画の最後のセリフは、礼拝堂で緑の騎士と向かい合うときの「Now I'm ready (今、私は準備ができている)」です。