卒業アルバムを見返しているような作品でした。
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年8月24日 14時45分
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総合評価:
5.0
最初にこの映画を観たのは、小学5年生のタエ子ですらお姉さんに思えるほどの子供の頃でした。しかし、子供ながらにタエ子の悩み事や嬉しいこと、小学生の自分と重ね合わせて観ていました。なので、大人になったタエ子のところはよくわからない部分が多かったです。
しかし、大人になったタエ子と同年代になった今、改めて観るとボロボロ泣いてしまいました。
私も物語のタエ子と同じように、当時の小学5年生の自分を思い出して「こんなことがあったなあ」と懐かしくなり、また、同級生のエピソードを見ると「私の周りにもこんな子がいた!」と思いました。まるで卒業アルバムを見返しているようでした。
トシオさんとの会話のやり取りもほのぼのしていて、タエ子がだんだんと惹かれていくのが分かりました。ですが、タエ子が一度東京に戻ろうとするシーンには深く共感しました。
どんなにトシオさんに惹かれても、急に東京から山形へ嫁ぐ勇気は持てないだろうな、と思ったからです。
ただ、最後にタエ子やタエ子の同級生たちに見守られながら、トシオの元へと走って行くタエ子の姿は何度観ても泣けます。
今後の二人がどうなったのかは具体的には分かりませんが、苦労がありつつも幸せに暮らしたのだと信じたいです。
ノスタルジックな気持ちに浸りたいときにおすすめです。