北野作品をまず最初に見るならコレ!
2020年9月17日 21時40分
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総合評価:
5.0
北野武監督作品の中では一番好きな作品かも。この映画は北野武監督の三本目の作品です。正直、その前の二作品「その男、凶暴につき」や「3-4X10月」はあまりパッとしない映画でしたが、この「あの夏、いちばん静かな海。」でお笑い芸人、ビートたけしではなく、映画監督、北野武として認識されるようになりました。近年の作品では薄れてきましたが、いわゆる「キタノブルー」という青を基調とした映像も、この映画がきっかけとなっています。
例外もありますが、北野武監督はセリフよりも映像で説明する感じがあります。この映画でもタイトルが示すように、比較的セリフの少ない映画です。この作品に関してもある理由があるのですがネタバレになるので、あえて言いません。多分、北野武監督作品の中で一番娯楽性と芸術性が融合したラブストーリーです。きっと本人も好きなんだけど、照れてしまうのでこういう感じの作品は、他の北野武監督作品では味わえない魅力があります。