アントマン＆ワスプ：クアントマニアの豆知識・失敗談

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  アントマン＆ワスプ：クアントマニア

  2023年2月17日 上映 / アメリカ / 125分

  3.0/5.0

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  アントマンことスコット・ラング(ポール・ラッド)は、実験中の事故に巻き込まれ、相棒のワスプことホープ・ヴァン・ダイン(エヴァンジェリン・リリー)や娘のキャシーらと共に量子世界に引きずり込まれる。未知の世界で彼らを待ち受けていたのは、征服者カーンだった。

豆知識・トリビア

• 豆知識・トリビア
  「アベンジャーズ／エンドゲーム」 (2019) ではキャシー・ラング役はエマ・ファーマンが演じましたが、本作ではキャスリン・ニュートンが演じています。ファーマンはTwitterで、2020年12月のインベスター・デイでディズニーが本作の詳細を発表した際に交代を知り、悲しみに暮れつつも、MCUの一員であったことに感謝していると主張しました。
• 豆知識・トリビア
  MCUでは、ジョン・ワッツ監督による『スパイダーマン』（2017～2021年）に続き、3作とも同じ監督が担当する2度目の三部作となる。
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  本作は、ポール・ラッドが共同脚本を担当していない最初のアントマン映画です。
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  本作と『ソー／ラブ・アンド・サンダー』（2022年）、『ザ・マーベルズ』（2023年）は同時期に撮影された。「ソー」はオーストラリアのシドニーで、「マーベルズ」はニュージャージー州ジャージーシティ、ロサンゼルス、イギリスのバッキンガムシャーで、本作『アントマン＆ワスプ　クアントマニア』はジョージア州アトランタ、トルコ、イギリスのロンドンで撮影。
• 豆知識・トリビア
  ペイトン・リード監督は、キャリア初期に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの舞台裏を監督しており、その中には『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART 2』（1989）も含まれています。本作の序盤、ピザのシーンではこの「 PART 2」に敬意を表する場面があります。「私は『バック・トゥ・ザ・フューチャー Part 2』と『Part 3』のメイキング・ドキュメンタリーを担当していたので、「 PART 2」のピザのシーンの撮影時はセットにいました。だから『クアントマニア』のピザのシーンは、その「 PART 2」へのオマージュなんです」とリードは明かしました。
• 豆知識・トリビア
  スコットのアントマンスーツは、コミックに登場するクラシックな胸元の模様に変更されています。
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  ビル・マーレイは、マーベル・スタジオ作品初出演である。マーレイは以前からマーベルに参加することに興味があり、キャスリン・ニュートンに本作のキャストに加わってもいいかどうか、電話をするほどだった。
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  カーンの顔の傷は、コミックに登場する彼の青いマスクのマークによく似ている。また、フェイスシールドを装着しているため、顔も青く見える。
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  この映画でのホープの短くて暗い髪は、エヴァンジェリン・リリーの手によるもので、彼女はコミックに登場するジャネット・ヴァン・ダインの、オリジナルのピクシー・スタイルの髪型に敬意を表したかったのだ。
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  エヴァンジェリン・リリーは、脚本を読む3週間も前に、初めてのワスプの衣装合わせを行った。
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  ビル・マーレイにとって、3度目のコミック作品の役となる。 彼は以前、「ファンタスティック・フォー」の初期の作品を脚色した1975年のラジオ番組でジョニー・ストーム/ヒューマン・トーチの声を演じ、その後、『ガーフィールド』（2004年）と『ガーフィールド2』（2006年）でガーフィールドの声を演じた。 また、マーレイは『サタデー・ナイト・ライブ』(1979年)でもクラーク・ケント/スーパーマンを演じたが、これはサタデー・ナイト・ライブからのアイデアであったため、非公式の役だった。サタデー・ナイト・ライブには、アントマン役でギャレット・モリスも登場した。彼は『アントマン』（2015）で、タクシー運転手としてカメオ出演した。
• 豆知識・トリビア
  マーベル・シネマティック・ユニバースの31作目。スコット・ラングは以前、31種類のアイスクリームがあるといわれるアイスクリームのチェーン店、バスキン・ロビンス（サーティワン）で働いていた。
• 豆知識・トリビア
  脚本のジェフ・ラブネスは、この映画における父と娘の関係を、『花嫁のパパ』（1991年）と『フック』（1991年）を参考にして描いた。
• 豆知識・トリビア
  2020年12月10日のディズニー・インベスターズ・デイで、タイトル『アントマン＆ワスプ：クアントマニア』が発表された。
• 豆知識・トリビア
  キャスリン・ニュートンがキャシー・ラングを演じることを知ったエマ・ファーマンは、その知らせを聞いて悲しみながらも、応援してくれた人々に感謝した。
• 豆知識・トリビア
  ジャネットが量子世界が前回このように見えなかった理由を説明しているとき、彼女は手短に 「サブアトミカ」というフレーズを使う。「サブアトミカ 」とは、コミックではファンタスティック・フォーが訪れたマイクロバースの固有のシステムである。または、単にリード監督のマイクロバースに対する呼び名である。

失敗談・うっかりミス

• 失敗談・うっかりミス
  オリジナルの『アントマン』（2015年）では、キャシーはダレンの顔を見たことがなかったので知らないはずだが、本作ではスコットによってMODOKがダレンであることを明かされると、キャシーは彼を「The bee guy」（蜂の男）と呼ぶ。しかしながら、スコットが彼をダレンと呼んだときに、キャシーは彼の名前を知っていて、思い出した可能性もある。

ネタバレ有り

豆知識・トリビア

• 豆知識・トリビア
  マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、この映画をフェーズ 5 への「直通線」と呼び、「アベンジャーズ/ザ・カーン・ダイナスティ」 (2025) に直接つながると述べた。また、ペイトン・リード監督は、本作が MCU に「大きな影響」を与えると述べた。
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  巨大な父親を助けた後、キャシーが通常の大きさに縮むと、ライムが食べたいと言う。スコットはこれに喜んでおり、『シビル・ウォー／キャプテン・アメリカ』（2016年）での戦いの後に、オレンジのスライスが欲しくなったことからもわかるように、成長の過程では常に柑橘類への食欲が生まれる。
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  カーンは怒って、スコットのヘルメットを回し蹴りで叩き割る。これは、彼がスパイダーマンに対して同様の動きをする、コミックのコマを反映したものだ。
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  ミッドクレジットシーンとポストクレジットシーンでは、次のようなカーンのバリエーションが登場する。ラマ・タト（カーンがタイムスリップして、古代エジプトを征服した時の別名）。イモータス（カーンの未来のバージョンであり、リンボの支配者）。スカーレット・センチュリオン（古代エジプトでファンタスティック・フォーに敗れ、逃走した20世紀でドクター・ドゥームと遭遇した後に、カーンが名乗った別名）。ヴィクター・タイムリー（20世紀の活動拠点として、1901年にウィスコンシン州にタイムリーという町を設立したカーンのバージョン）。
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  ジュディ・グリア（マギー）、ボビー・カナヴェイル（パクストン）、T.I.（デイヴ）、マイケル・ペーニャ（ルイス）、デヴィッド・ダストマルチャン（カート）が出演しない初めてのアントマン映画だが、ダストマルチャンは新キャラクター、ヴェブの声を担当している。ランドール・パークはジミー・ウー役で短時間だが再演している。
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  脚本家のジェフ・ラブネスによると、MCUのM.O.D.O.K.は、ケヴィン・クラインが演じた『ワンダとダイヤと優しい奴ら』（1988年）のオットーと、『ザ・シンプソンズ』（1989年〜）の名エピソード『怠け者ホーマーに敵はない！（ Homer's Enemy ）』（1997年）に登場するフランク・グライムズの影響を受けたという。
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  カーンが初めて量子世界に到着し、同じように囚われの身となったジャネット・ヴァン・ダインと出会ったとき、彼は故郷に戻る方法を探す同情的なキャラクターとして登場した。しかしすぐに、彼はすべてのタイムラインを征服する使命を帯びていたが、その戦いのやり方のせいでミクロの次元に追放されたことが明らかになる。その後、彼はジャネットに自分の計画を説明しながら、マルチバースとその無数のタイムラインのデジタル地図を引き出す。これは単純に、MCUの中で異なる現実がどのように相互作用し、分岐していくかを描いているように見えるかもしれないが、そのマルチバース・マップの裏にはもう少し重要な意味がある。それは、多元宇宙を大きく扱ったディズニー＋シリーズの『ロキ』（2021年）で何度も表示されたものとほぼ同じだ。
• 豆知識・トリビア
  M.O.D.O.K.（モードック）を実写映画やTVシリーズに組み込む試みは、本作でデビューする以前にも何度もあった。1997年、ジェフ・ヴィンターとスタン・リーは20世紀フォックスのアイアンマン映画の脚本を書き、モードックをメインの悪役として登場させたが、脚本は他の脚本家によって練り直された。クリストファー・マルクスは、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』（2014年）にモードックを登場させ、ピーター・ディンクレイジに演じてもらいたかった。しかし、マーベルはアレクサンダー・ピアース（ロバート・レッドフォード）を起用するために、この案を却下した。ディンクレイジはその後、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』（2018年）でモードックを演じると噂されたが、代わりにエイトリを演じることになった。
• 豆知識・トリビア
  ペイトン・リード監督によると、コリー・ストールがダレン・クロス役の再演に同意したのは、アントマンのスタッフと再び仕事をするためと、コミックオタクとしてM.O.D.O.K.のことを知っており、彼を演じるというアイデアが気に入ったからだという。
• 豆知識・トリビア
  M.O.D.O.K.のヘルメットは、その大きく歯を見せてあざ笑う姿と、破滅の光を放つ目によって、コミック本での彼の外見を視覚的に想起させる。
• 豆知識・トリビア
  ジョナサン・メジャースは、ウィリアム・シェイクスピアの悲劇『オセロ』に登場する、人を操る悪役イアーゴと、歴史上の征服者アレキサンダー大王、チンギス・ハーン、ジュリアス・シーザーを参考に征服者カーンを演じた。
• 豆知識・トリビア
  初めて大きくなったキャシーを見たスコットは、彼女をハグする前に「大きくなったね！」と誇らしげに叫ぶ。これは、彼が『アベンジャーズ/エンドゲーム』（2019年）で、彼女がどれだけ大きくなったかをコメントしたことを思い起こさせる。