ローカルネタをもっと盛り込むとさらに良かった
2020年9月1日 02時00分
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総合評価:
4.0
埼玉在住の人や埼玉で育った人は、この映画を是非観てほしい。爆笑と共感と郷土愛の渦に飲み込まれること間違いなしだ。監督は千葉の人らしいが、「埼玉のことは好きでも嫌いでもないし全然関心がないけど、他県の人間に埼玉をディスられるとやたら腹が立つ」という複雑な精神構造を持つ埼玉県民のツボを、なかなかどうして上手く捉えている。映画公開中は埼玉県内の映画館だけやたら混んでいたことからも、いかにこの作品が埼玉県民の支持を得ていたかが窺えるだろう。
しいて惜しい点を挙げるとするなら、埼玉ネタが「広く浅く」止まりだったところだろうか。折角ならもっと突っ込んだローカルネタを入れてほしかった。
例を挙げると、ラストでシラコバトが羽ばたくシーンには「はばたけ シラコバト 県の鳥」というフレーズを入れてほしかった。埼玉県民ならわかるであろう郷土かるたネタだ。
しかしそれ以外は大変素晴らしい作品だった。埼玉県民から見ればね。