最後は埼玉への郷土愛にあふれた展開に
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月23日 00時07分
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総合評価:
4.0
序盤から埼玉県民が東京都民から虐げられるインパクトの強いシーンが続きます。劇中でも都市伝説の中の架空の日本であることが分かるようになっていますが、この序盤の埼玉と埼玉県民への表現や扱いがかなり強烈で、この映画を見る埼玉県の人たちはどう思うだろう・・と。笑えるシーンもあるのですが少し不安になりつつ鑑賞しました。
東京都への通行手形の撤廃運動が中心にストーリーが進み、そこへ千葉県や神奈川県、群馬県などの埼玉県民以外の関東地方の住民が登場します。ここから近隣の県民同士のあるある話っぽいエピソードが出てきました。関東をよく知っている方なら特に楽しく見ることができるのではないかと思います。
埼玉県民と千葉県民がお互いの県の強みや有名人で競い合うシーンは、それぞれの県民が共感できるものになっていて面白かったです。他県民になんと言われようとも自分たちの郷土が好きという気持ちが表れていて、終盤はいつの間にか映画を見ている側の郷土愛も思い出させるような展開になっていました。
序盤は多少やりすぎな印象を受けましたが、最後まで楽しく鑑賞できる映画でした。