主人公キキが、とにかく魅力的
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月20日 18時33分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
私にとって、本作ほど、心が温まる名作もなかなかありません。
その理由のひとつとして、とにかく主人公のキキが可愛いということです。
特別な能力をもった魔女であるのに、全く高をくくった様子がありません。
そして、至って普通の、どちらかというと純粋すぎるくらいの心の持ち主という点にも惹かれます。
魔法の力を、人の役に立てたいと頑張る姿は、観ているこちらまで応援したい気分にさせてくれます。
そして、そんな人柄のキキだからこそ、住む街の人たちに愛されているのでしょう。
話は変わりますが、この映画で、気になる点のひとつとしては、黒猫で親友のジジが、話さないまま話が終わってしまうことです。
それに少々寂しさを感じますが、それはおそらく、キキもジジも、経験を重ねる中で大人に成長して、キキは、人として人の役にたち、人間社会の中で幸せに生きる道を、ジジは、猫として、家族や子どもを持ち、猫社会の中で幸せに生きる道を歩んでいくという、お互いの幸せのために必要なプロセスであるという表現に捉えました。
私が子供の頃にこの映画を観た時は、そういった風には感じなかったのですが、私も大人になったのだなと実感します(笑)。
このような映画を観ると、
「こんな温かい人間関係の中で、幸せに生きたい」
という望みが出てきます。
このレビューを書いている現在は、コロナ禍のため、なかなか積極的な、対面での人との交流がしにくい世情ですが、状況が回復したら、また、色々な人と交流して、良い関係を育んでいくような毎日をおくりたいと思わされます。
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