不思議な瞳の力
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年8月29日 20時43分
役立ち度:0人
総合評価:
3.0
死が近い人の身体が透けて見えるという不思議な瞳の力を持った主人公が、人の運命を変えて助けるか、死んでいく人たちを見過ごすかどうかの葛藤に悩まされる様が描かれた作品です。
神木さんが恋愛ものに出演しているのが新鮮で、有村さんとのシーンは照れてしまいました。お互いを見る目がとても優しく、こちらまで幸せな気持ちになります。
大勢の人たちを救うために、自分が犠牲になることを厭わないという単純なストーリーではなく、本当は葵と一緒に生きていたかったと最後に手紙で伝えるシーンに感動しました。
残念だったのは、慎一郎だけでなく、葵もフォルトゥナの瞳の力を持っていることや同じ事故の被害者だったことが、葵の言動で分かってしまう描写があったことです。帰っていく慎一郎を意味深な表情で見つめていたり、飛行機事故のことを「覚えてるよ」と言ったりと、途中で観ている側に伝わってしまったのでもったいなかったです。最後の最後で分かるようにしたほうがよかったと思いました。