いつの時代も生演奏って素晴らしい
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月16日 15時06分
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総合評価:
3.0
こういったどことなくファンタジー恋愛物を得意とする三木宏監督がメガホンをとった作品。
音楽を通して若者の青春を描いたものだが、ここではジャズミュージックの生演奏のシーンがたくさんある。実際に本人が演奏しているのかは謎なところですが、ピアノやドラムといった生の音を通して描かれる恋愛ドラマは中々いいものです。
薫(知念侑李)の人間性について語られることの多い感じがしますが、その生い立ちや背景、人生観なんかが丁寧に描かれていて、今後彼の人生はどうなっていくのだろうと気になってきます。千太郎(中川大志)と律子(小松菜奈)の恋愛模様が若干薄い気がします。その辺りの薫との恋愛関係がもっと深堀していれば、より深い物語があるとは思いますが、そこをあえて描いてなく爽やかさを演出したのかもしれません。
いつもお決まりのレパートリーしか演奏していないので、もっといろいろなジャズをセッションしていたらより良い作品になったのではないかとちょっと残念です。
最後の体育館での白熱したインプロビゼーションはラストに相応しい一見の価値があると思います。
ジャズミュージックを聞いたことがないけど興味があるという人には是非見た欲しい作品です。
イメージワード
- ・楽しい
- ・切ない
- ・ロマンチック
- ・ファンタジー