社会的な作品でした。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月28日 13時27分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
嵐の二宮和也とSMAPの木村拓哉が出ている作品で、観る前は正直ジャニーズを全面に推しているだけの作品かなと思っていました。
しかし、実態は非常に社会的な作品でした。
時効のため、現行の法律では裁けない犯人を別の殺人罪の犯人に仕立て上げることで裁こうとする木村拓哉、そのことが分かって止めようとするも、心のどこかで葛藤を抱えて法律を守ることだけが正しいのか違和感を感じる二宮和也。
非常に現代社会や法律に関して考えさせられるような作品です。
また、両者の演技が鬼気迫るものがあり、ジャニーズだからこの2人をキャストに迎えたのではなく作風や演技力がマッチしたからということが分かりました。
犯人役も、なんとしてでも裁いてやりたいと思えるほど嫌悪感を与える演技力。
全ての方の演技力が高いため作品に没頭できます。
しかし、最後のシーンで結末がよくわからなかったのが残念です。
原稿の法律に違和感を感じた二宮和也が、木村拓哉を追い詰めてどのような結論を出したのか最後の最後がわからなかったので、作中の様子から推測するしかないです。
考察が好きな方にはこの終わり方で良かったのでしょうが、私は少し残念に思いました。