大企業のリコール隠しに立ち向かう
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月6日 15時24分
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総合評価:
5.0
この映画は、長瀬智也が演じる中小企業の社長が、会社の存亡をかけて大企業のリコール隠しに立ち向かうというストーリーです。不正を暴いていく姿は、スマートに立ち向かっていくわけでなく泥臭く立ち向かっていきます。そのためやり方に対しては社内からも不満の声があがっており、また家族も被害に合うなどの弊害も噴出しており、不器用なやり方ではあります。しかしこの不器用さが長瀬智也が演じる中小企業の社長の魅力です。この魅力があるからこそ、部下もついてきてくれているのだと思います。今の時代はコンプライアンス遵守に真剣に取り組んでいる企業が多いため、映画にあるような人命に関わるリコール隠しはまずないと思います。しかしリコール隠しが内部告発などで外部に漏洩してしまった場合に、どのような最悪の結末となるのか映画を見て容易に理解することができると思います。そのような意味ではコンプライアンス教育の材料として最適な映画です。