エルドラド ナチスが憎んだ自由 Eldorado - Alles, was die Nazis hassen／Eldorado: Everything the Nazis Hate

「黄金の20年代」後半のベルリン、エルドラドは煌びやかで享楽的な夜に咲く伝説のナイトクラブでした。ゲイ、レズビアン、トランスジェンダーたちが時の権力者や資産家たちと肩を並べて踊りあかす世界。香水と化粧の香り、男たちの汗の匂いに酔いしれながら、ジャズバンドWeintraub Syncopatorsが奏でる刺激的な音楽と解放感に身を委ねていました。しかし、エルドラドは同時に矛盾に満ちた空間でもありました。ナチスの軍服に身を包みながら、ゲイであることを公言する常連客もいたのです。\nそうした背景の中で、この類まれな物語の主人公たちは仲間たちと出会っていきます。それは歴史上初めてのLGBTムーブメントの1ページであり、この映画はこうしたムーブメントから生まれた新しいアイデンティティが、ナチス内部の同性愛者に対する歪んだ関係性とどのように結びついていたかを初めて映像化したドキュメンタリー作品です。伝記や記録映像、著名な歴史家の声、当時を知る最後の世代となった人物や家族のインタビューを織り交ぜながら、最新技術を駆使した克明な再現映像とともにその時代背景と登場人物たちがたどった運命に迫ります。