フラッシュダンス
ダンサーになる夢を追う女性の姿を描いた青春映画。昼は製鉄所、夜はナイトクラブのフロアダンサーとして働くアレックスは、日々プロのダンサーになることを夢みて暮らしていた。そして恋人との確執、友人の死などを経て、いよいよオーディションの日が迫ってきた……。
この映画「フラッシュダンス」は、ダンスの中に青春のきらめく歓びと哀しみを綴った、青春映画の傑作だと思います。 「フラッシュダンス」という題名からは想像しにくいけれども、この映画は胸の奥にぐんと響き、心の中を一陣の爽やかな風が吹き抜けたような、そんな感じを抱かせる青春映画の傑作ですね。 舞台は鉄工業の街ピッツバーグ。昼は製鉄所の溶接工をしながら、夜は荒くれた男たちの集まるクラブで踊るヒロイン(ジェニファー・ビールス)。 彼女はいつの日かプロのダンサーになる日を夢見て生きています。 「フラッシュダンス」というのは、強烈なフラッシュ照明の中でポップのリズムにのる彼女のダンスの事であり、彼女の青春にきらめく歓びと哀しみであり、彼女を取り巻く人々が綴る人生そのものの事なのです。 ハンバーガーを焼きながら、コメディアンになる事を夢見てロサンゼルスに出て行く青年。 フィギュア・スケーターになろうと大会に出場しながら、緊張のあまり失敗し、やがてトップレス・バーへと落ち込んで行く女友達--------。 ヒロインにダンスの魅力を教えた恩師は、かつてはジーグフリード・ショーの花形だったのですが、遠い日の記憶を心に秘めながら、突然、孤独な死を迎えてしまいます。 彼女の夢は、未来へ向けたものではなく、過去の想い出をたどるもの。 このかつてのスターにとっては、人生そのものが"フラッシュ照明"のようなものなのです。 この映画が「フラッシュダンス」という題名のもとに描こうとしているのは、光と影がまさに競い合って流れて行く人生そのものなのだと思います。 一人一人の若者が、それぞれの夢に向かって生き続ける中、瞬時の孤独に耐えかねて道を踏み外して行く人生の哀しさ--------。 ヒロインが住んでいるガランとした工場跡のような建物は、その"青春の象徴"のようにすら思えてきます。 しかし、フラッシュのような人生であればこそ、青春の時、いや人生のどんな状況にあっても、この"燃焼の白熱光"が美しくまぶたにしみる筈なのです。 映画の中で、ある人が言います。「夢を捨てるのは死ぬ事----」。 夢とは、"人生の大きな輝き"であり、"明るい希望"なのだと思います。 撮影当時、エール大学の一年生だったジェニファー・ビールスをヒロインに据えて、目の覚めるような新鮮な女性像を創ったエイドリアン・ライン監督は、自分自身の映像作家としての夢をも、この映画に賭けているのだと思います。 そして、永遠に歌い続けられる名曲となった、この映画のテーマ曲も映画の感動と共に、私の脳裏にいつまでも焼き付いて離れません。
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