E.T.をおびき寄せるためにM&Msを使うよう映画製作者が要求したところ、マース社はE.T.があまりに醜く、子どもたちを怖がらせてしまうのではないかと拒否しました。かわりにリーズ・ピーシーズが利用され、その結果、リーズ・ピーシーズの売り上げは急上昇しました。このような経緯から、多くの企業が自社製品を映画に使用することを希望するようになり、1982年以前のボンド映画のエンドロールには、映画に使用された製品を提供した企業のリストが掲載されていました。しかし、これはプロダクト・プレイスメントの発祥ではありません。ある朝、幼いクラーク・ケントが起きると、ベッドの横のテーブルにチェリオスの箱が置いてある、というのは、『スーパーマン』(1978年)で以前から行われていたことです。『 Love at First Bite 』(1979)ではタブコーラの缶が棚にあるのがわかります。『E.T.』のノベライズでは、キャンディーをリースピースではなくM&Msと表記していたのです。