都会の暮らしに疲れた30歳の女性ナタリアは、スペインの山間の小さな村の古い一軒家を借りて暮らし始める。雨漏りに悩まされるナタリアのもとに、近隣でひとりで暮らしているドイツ人男性アンドレアスが訪ねてくる。アンドレアスは奇妙な条件と引き換えに、雨漏りを修理すると申し出る。『死ぬまでにしたい10のこと』(03)などで知られるスペインを代表する女性監督イザベル・コイシェの最新作は、サラ・メサのベストセラー小説を映画化した作品だ。映画は山間部の美しい風景の中、いずれもよそ者であるふたりの男女の奇妙な関係を描く。ヒロインのナタリアを演じるのは、ドイツ映画『ヴィクトリア』(14)に主演したライア・コスタ。サンセバスチャン映画祭で上映。
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