とてもとても苦しいLGBTQ+矯正施設のお話
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月26日 07時53分
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総合評価:
3.0
田舎のキリスト教の牧師の長男として生まれたルーカス・ヘッジズ演じるジャレッドは、大学に入り男性と出会い、自分は男性が好きだということに気が付く。キリスト教としてはタブーなことであるため、両親に自分が男性が好きだということを告げるも、父親は受け止めることができず、LGBTQ+に向けて性矯正施設に入れられてしまう。。。
そこの矯正施設の実態がとても酷く、なんとも怪しい宗教チックな施設だったのですが、自己を常に否定し、反省していないことに対して反省せねばならなく、ジャレッドが入ったところは、ゲイの集まりなので、入居者同士の接触も禁じられている。。。
とてもおかしな世界なのに、そこでは正統とされているし、そこでずっと苦しむジャレッドでしたが、いかにこういうことが普通に行われていた(現在もそういう施設は存在する)のか、という事実を初めてこの映画を通してしりました。LGBTQ+に対して徐々にオープンになってきているとはいえ、やはりそれはシティの話で、田舎かつキリスト教が強いエリアなどではまだまだ受け入れがたい事実であり、古い習慣に縛られている人たちがいかにいるのかがわかる映画だと思います。