島左近が好きな方は観ない方が良い
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年9月1日 01時28分
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総合評価:
1.0
こんなに観たことを後悔する映画もあまりない気がする。この映画は、出演されている役者陣がよほど好きで、出ている作品は全て観たい!という方以外の視聴はあまりおすすめしない。
そして島左近が好きな方は絶対に観ない方が良い。演じている平さんの演技は素晴らしいのでここまで言い切るのは心苦しいが、少なくとも映画中の左近の最期だけは観ないようにすることをお勧めする。また原作が好きな方もあまりおすすめしない。
司馬小説をよくぞここまで改悪できるものだ。初めの導入部分だけは評価できるが、終盤からラストにかけては監督が原作を最初から最後まできちんと読んだのか疑わしくなるほど酷いものだった。
特に三成が爆風の中を駆け抜けるシーンと、左近が最期に自爆(自爆したのは左近ですらない)して死ぬシーンはあまりの酷さに眩暈を覚える。
忍びたちのシーンや、人さらいのシーンなどはオリジナルだが良いと感じたので、いっそ司馬小説を原作になどせず、一からシナリオを作ればまだ好感が持てた作品だ。この監督が原作好きと島左近好きを敵に回したのは間違いないだろう。