ベルナのしっぽ / Berna's Tail

元永しずくは事故が原因で視力を失い建築デザイナーになる夢を絶たれる。しかし新しい夢のために視覚障害者の“目の代わり”をしてくれる盲導犬“アイメイト”のベルナを迎え入れる。しずくには同じく目が不自由な夫がおり、二人はベルナとともに子育てをしていこうとしていた。しかし、しずくの母をはじめ周囲の目は厳しかった。まだ盲導犬についての認識がなされていなかった時代、近所の主婦とのトラブル、入店拒否、電車の乗車に関わる問題等、しずくはベルナの盲導犬としての優秀さを理解してもらおうと奮闘する。昭和57年、しずくは待望の子供を授かり“隆太”と名付ける。目が見えない二人だが、子育てに全力で取り組むその姿は周囲にも影響を与え、盲導犬についても少しづつ理解を得始める。やがて隆太が小学生となり、順調な生活を送る家族だったがベルナに変化が現れはじめる・・・。