悪魔はそこにいない。それなのに怖い!
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年8月23日 11時08分
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総合評価:
5.0
子どもが出来ない夫婦は「ダミアン」という赤子を引き取り、幸せに暮らしていました。ところがダミアンの周辺ではいつも奇怪なことが起こるのです。召使いがダミアンの目の前で死んだり、ダミアンに危害を加えようとした者は必ず死する運命を辿ります。
さらに両親のもとには、ダミアンの出生の秘密を知っているという神父まで訪れ、「ダミアン」が恐ろしい子どもであることを告げるのですが。
我が子が悪魔だった!という映画の金字塔です。ダミアンは成長しても素敵な紳士として育ちますが、こうして最初から領事館の夫婦の息子として入り込むなど、かなり手練れな部分を見せています。
ダミアンの真実を告げようとする者が罰されるシーンが見所で、神父が硝子板で切断されるシーンが有名です。それ以外にも凍った池の中に閉じ込められるなど、トラウマとなるシーンが盛沢山でお届けです。絶対に見る前に食事しないほうが良いでしょう。
悲しいのは父親です。せっかくダミアンを殺害できる剣を手に入れても、やはり愛おしい我が子、殺せません。このあたりは親子の情愛が胸に染み入ります。そこを悪魔が利用するのは、よくある手段でもあります。
続編の悪魔の自覚を持ったダミアンも魅力的なので、まずはこの序盤から視聴することをおすすめしたいです。