官能的文学を得意とする中年作家は、華道の師匠、パトロンのいる女、レズビアンの女、秘書、そして妻と多彩な女性関係を結び続ける。が、女たちは彼の相手をし、そして去っていく。男にとっての限りない暗室である女を追いながら、深い官能に浸り、彼は何を感じとったのだろうか。にっかつ創立70周年を記念して、同名の吉行淳之介の代表作を、寡作家・浦山桐郎が14年ぶりに古巣「にっかつ」で演出する、官能ゆらめく、子宮感覚のエロス巨篇。出演は作家に清水紘治、彼を取り巻く女たちに木村理恵、三浦真弓、芦川よしみ、風祭ゆき、田家幸子ら。
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