レヴェナント：蘇えりし者の豆知識・失敗談

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  レヴェナント：蘇えりし者

  2016年4月22日 上映 / アメリカ / 157分

  3.8/5.0

  2件

  アメリカ西部の原野、ハンターのヒュー・グラス（レオナルド・ディカプリオ）は狩猟の最中に熊の襲撃を受けて瀕死（ひんし）の重傷を負うが、同行していた仲間のジョン・フィッツジェラルド（トム・ハーディ）に置き去りにされてしまう。かろうじて死のふちから生還したグラスは、自分を見捨てたフィッツジェラルドにリベンジを果たすべく、大自然の猛威に立ち向かいながらおよそ300キロに及ぶ過酷な道のりを突き進んでいく。

豆知識・トリビア

• 豆知識・トリビア
  レオナルド・ディカプリオが長年のベジタリアンだというのに、撮影のためにそれでもバイソンの生レバーを食べることを本人が決めた。
  また、撮影のためにマスケット銃の撃ち方・火の起こし方・２つのネイティブアメリカンの言語などの習得や当時の医療法について専門家と一緒に詳細に勉強する必要があったことからディカプリオは「レヴェナント」でのパフォーマンスが「自分の経歴上では一番大変だった」という。
• 豆知識・トリビア
  撮影は年代順に80日間の予定だったが、実際には合計9ヶ月かかった。この非常に長い製作期間は、寒い天候、人里離れた撮影場所に加え、アレハンドロ・Ｇ・イニャリトゥ監督とエマニュエル・ルベツキ撮影監督の、自然光のみで最大なリアリズムを追求する、審美的なこだわりによるものである。撮影できるのは毎日わずか数時間で、事前の慎重な計画が必要であった。
• 豆知識・トリビア
  製作が予定より遅れていたため、撮影が完了する前にカナダでのロケ地の雪が溶けてしまった。 夏が急速に訪れてきたので、カナダ同様の冬の気候条件があったアルゼンチン南部に製作全体を移動する以外に選択肢はなかった。
• 豆知識・トリビア
  トム・ハーディは、脚本を読んでいなかったと語った。 かつて、彼は「スプリンター・セル」のスターだったので、映画では兵士を演じたかったが、ディカプリオはこの映画の脚本を読んでくれるように頼んだ。 ハーディは脚本の半分を読み、役を受け入れた。
• 豆知識・トリビア
  アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥア監督は映像を明瞭にするためのCGIを使わないことをしつこく貫き、「グリーンスクリーンを使い、コーヒーを飲んでいる楽しいシーンが撮れたとしても、それはきっと映画として劣ってしまうだろう。」と述べています。
• 豆知識・トリビア
  エマニュエル・ルベツキによると、映画は1つの例外以外は、自然光のみで撮影されました。夜のキャンプファイヤーのシーンで火が風によって邪魔な方向に流れた時です。「光のクッションを作るために、火の周りにはたくさんのライトを置かなければならなかった。」と認めています。「それが私たちが使わなければならなかったライト全てです。」
• 豆知識・トリビア
  レオナルド・ディカプリオは、あるインタビューでアーサー・レッドクラウド（ヒクク）が一日中バイソンを食べているのを目撃したと言及しています。バイソンの生レバーを食べるシーンがやってきたとき、彼らは彼にあまりにも実物とはかけ離れた赤いゼリー状の「パンケーキ」を渡したので、彼はそのシーンで本物の生レバーを食べることにしました。彼は「もう二度と、二度とこんなことはしないだろう」と認めました。
• 豆知識・トリビア
  レオナルド・ディカプリオは、元々は「スティーブ・ジョブズ」（2015）に出演を依頼されていたが、代わりにこの映画に取り組むためにそのオファーを断りました。
• 豆知識・トリビア
  アレハンドロ・イニャリトゥの気まぐれな性格は、厳しいスケジュールと過酷な撮影条件と相まって、撮影を非常に困難なものにし、数人の乗組員をプロジェクトから離脱させたり、解雇したりしました。イニャーリツは 「監督として、調子はずれのバイオリンを見つけたら、オーケストラから外さなければならない。」 と説明しました。
• 豆知識・トリビア
  この映画は、1823年が舞台です。
• 豆知識・トリビア
  史実によると、ヒュー・グラスには息子がおらず、また、結婚についても何も記録がありません。

失敗談・うっかりミス

• 失敗談・うっかりミス
  冬の時期に、ヒュー・グラスは長時間とても冷たい水の中に入ったり出たりを繰り返します。 時には体がほとんど水に浸かった状態で下流まで移動することもあります（完全に水に潜っている時もあります）。 グラスはクマからのすり傷には打ち勝つことができましたが、冷水や氷点下または氷点下の温度によって起こる低体温症に打ち勝つことは到底できなかったでしょう。
• 失敗談・うっかりミス
  冒頭でグラスは排尿した後、明らかにズボンのチャックをあげた。 この映画は1823年の設定で、最初のチャックのようなデザインは1851年に特許を取得していた。
• 失敗談・うっかりミス
  グラスは、2頭の子を持つハイイログマに襲われる。 しかし、この映画はハイイログマ（特に子供を持つ母親のクマ）が冬眠にはいる冬の初めの時期の設定である。ヘンリー隊長がフィッツジェラルドに「新年あけましておめでとう」と言ったとき、映画の中の天候と途中の飲酒の場面で、これが年頭の時期だとわかる。実際にはヒュー・グラスは、 1823年クマが冬眠する可能性がはるかに低い5月頃に母親のクマに襲われた。
• 失敗談・うっかりミス
  ネイティブアメリカンがバイソンの死骸から離れようとしているとき、矢を残したままであるのが確認できますが、彼はそんなことは絶対にしません。矢や矢じりやヒレを作るのはとても手間がかかるので、彼は死骸からそれらを拾ってきて再利用するのです。
• 失敗談・うっかりミス
  ヒククが、彼もまた家族を失ったということをグラスに話すとき、彼の声は口の動きに合っておらず、吹替をしているようです。
• 失敗談・うっかりミス
  映画の冒頭で、ヒュー・グラスは足首を骨折しましたが、映画の途中で治癒しました。時には、彼の足首は後ろ向きにねじれていました。 通常では治癒には数ヶ月かかります。
• 失敗談・うっかりミス
  この映画では、背景にアオガエルやピッカレルカエルの声が聞こえてきますが、これらの種はどちらもアメリカ東部やカナダ南東部に生息しているため、北米のロッキー山脈では決して鳴き声を聞くことができません。また言うまでもなく、カエルは冬には活動せず声も出しません。
• 失敗談・うっかりミス
  グラスがトラップで魚を捕獲し、その魚を口に上げて噛み砕くとき、魚の内臓が出ているのがわかります。
• 失敗談・うっかりミス
  グラスがインディアンから逃れるために川に飛び込むとき、川の水に波を立てる「プロペラ」が見えます。