「緑の火」と呼ばれる宝石エメラルドを求めて一攫千金の夢につかれた一人の男・・・・・・\r\n\r\n十六世紀にスペイン人が掌中に収めて以来、男たちは秘宝を求め、伝説の地エル・ドラドを目指してここ南米へと渡ってきた。中でもコロンビアは人気で、「緑の火」と呼ばれるエメラルドを豊富に埋蔵した山々があると言われた。鉱山技師ライアン(スチュワート・グレンジャー)も、こうした夢を追う男たちの一人だった。ライアンは廃坑の中で、エメラルドが近くにあることを確証付ける一片の鉱石を掘り当てた。だがその直後、そうした財宝を狙う山賊に襲われてしまう。その後ジャングルをさまよい、豹に襲われかけた時、リペロ(ロバート・タファ)という神父に助けられ、キャサリン(グレース・ケリー)という美しい女性が経営しているコーヒー園で手当てを受けた。リペロも廃坑の存在を知っていたが、エメラルドを巡って争いが起きることを恐れ、傷が癒えたら戻って来ないようライアンに忠告するが・・・。\r\n南米コロンビアを舞台に一攫千金を狙う男の執念を描いた、エキゾチックでスリリングなアドベンチャー・ドラマ。当時25歳だったグレース・ケリーが『モガンボ』(53)以来の熱帯を背景にしたヒロインを演じる。製作のMGMは大規模な撮影隊をコロンビアに送り込んで長期ロケを敢行した。主演は監督のアンドリュー・マートンとのコンビ作が多いスチュワート・グレンジャー。
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