歌ってはいけない
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年9月13日 12時50分
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総合評価:
5.0
ゾンビ映画の中でも、勢いのいいゾンビ、という意味では一等級のゾンビが描写されている映画です。
「28日後」で走るゾンビに戦慄して、そのあたりからは猛ダッシュ系ゾンビというのも多くなっていましたが、ワールドウォーZのゾンビは、かなりの速度で走るのみならず、なんと壁のようなものがあれば、折り重なるような形で、ゾンビがゾンビを下敷きにして登ってくるという、かなりどこにも逃げ場のないような怖さを表現しているのです。
また遺伝子的に健康な獲物(人間)ばかり狙うという設定にも、なかなかの説得力があります。
映画中盤には、螺旋階段で下からゾンビがすごい勢いで追いかけてくるという、ゾンビ映画好きであれば、誰もが見たいと思うシーンもきちんと盛り込まれています。(おそらくこの描写は、RECあたりから主流になったのではないかと思われます)
エルサレムが壁に囲まれているのでセーフゾーンになっているという状況ですが、みんなで大声で歌を歌ったがためにゾンビがなだれ込んでくることこに関しては、ちょっと待て欲しいと、見ている人をはがゆい感情にさせる一面もあります。
旅客機の中でのゾンビパニックのシーンもあり、未曾有の逃げ場なし感がありますので、ここも見どころです。
超大作系のゾンビ映画を見たい人には、間違いなくおすすめの作品です。