悲しいヒーローもの
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年9月3日 13時30分
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総合評価:
4.0
先日、主演のチャドウィック・ボーズマンが亡くなってしまったため、再度鑑賞。
何回見ても、刺激的ないい映画。BLM運動が盛り上がっている2020年、もう一度みるのはありだと思います。
実は超科学大国でありながら『戦争を起こさないために』その事実を隠しているワカンダ国の王・ティチャラと、アメリカで両親もなく育ち、黒人として差別されながら犯罪を犯し手大人になったエリック(キルモンガー/ンジャガダ)の対比がなんとも悲しい。
エリックは、アフリカルーツの名前をほぼ名乗ることなく暮らしているところからも、アメリカでの黒人差別がどれだけ大きいかがわかるかと思います。
ティチャラには、『ワカンダを守りたい』という義務が、エリックには『世界での黒人差別を(暴力で支配することで)なくしたい』という思いがあります。
ティチャラの気持ちも、エリックの思いもわかる分、見る側の心が痛みました。
ラスト、エリックがずっと思い描いていたであろうワカンダの空を観れたシーンでは、静かな涙が溢れました。
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