奔放な女性を頑張って演じています。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月2日 16時43分
役立ち度:0人
総合評価:
3.0
オードリーヘップバーンが何といってもオシャレでしぐさや表情が素敵でした。しかし、彼女の清楚な雰囲気とは真逆な「恋に奔放な、あまり考えの深くない女性」という人物像は、私には違和感がぬぐい切れませんでした。
しかし、彼女の名前を排除して、そのホリー(ルラメイ)の人生として観ると、階下の男性とたまたま出会い警戒心もなく付き合っていくのは、ホリー自身の奔放な怖いもの知らずの性格故なのだなぁと思えました。
そんな様子なので、きっと男性側からは魅力的な女性に移ったのだと推測します。
その二人でティファニーに行き、店員と会話するシーンは、正直さも出ていてとてもユニークでした。
相性も良さそうな二人なのに、それぞれに夫がいたり愛人がいたりと、複雑な人間関係なのが意外でした。
劇中、ヘプバーン自身が歌う「ムーン・リバー」はしっとりとしていて素敵すぎでした。
印象的な言葉は、猫に対して最初に言う「名前をつける資格がないの」・最後のシーンで言う「私も猫も誰のものでもないし、お互いの物でもない」という言葉がいつまでも心に残っています。とても哲学的だと思いました。