救いのある、美しいラブストーリー
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年7月6日 15時17分
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総合評価:
5.0
アカデミー賞受賞作ということで鑑賞。思えば、この年(2016年)にはすでに一度『アカデミー・イズ・トゥー・ホワイト』と批判されていたのに。そのあと4年たつ今でも、まだまだ黒人への差別が続いていると考えると胸が痛くなります。
映画は、美しいラブストーリーです。
貧困層として暮らす、シングルマザー家庭の少年・シャロン。ゲイだとバレたことで、周りからいじめられています。
それを救ったのは、地域のリーダーである麻薬ディーラーのホランに助けられます。
ホランの仕事はあくまで『違法』であり、彼は完全な『善人』とはとても言えません。しかし、それでもシャロンにとっては父親代わりであり、人生の大切な道しるべとなります。
時はたち、成長し(ひょろひょろだった少年が、かなりマッチョな男性になるので少し驚きます)、シャロンはホランの後を継いで麻薬ディーラーをしています。
しかし、彼の心には、初恋のケヴィンがいつまでも残っているのです。
再会、そして微笑みで終わるこの作品。続きがない分、考えさせられました。