さくらさんの女優魂に感服
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年7月22日 10時53分
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総合評価:
4.0
母と子連れで出戻りの姉が経営している揚げ物屋の実家に、引きこもり同然で暮らす一子(安藤さくら)。30歳過ぎても働かず、お店も手伝わず、姉と毎日喧嘩をする日々。ある朝、母の前で取っ組み合いの大喧嘩になり、一子が家を飛び出す事に。
深夜コンビニで働きながら、どうにか一人暮らしを始める。そんな中、実家の近くにあったボクシングジムの前を通りかかる度見かけて気になっていた男性、狩野(新井浩文)が、毎日一子の働くコンビニにバナナを買いに来る習慣がある人だった為、仲良くなりデートをし、いつの間にか一子のアパートに転がり込んで暮らすようになった。狩野のはボクシングをやめてしまうが、狩野のボクシングをしている姿に魅了された一子は自身もボクシングを始める。映画の最初の頃の一子は、髪はぼさぼさ、体にはだらしがなく脂肪がつき、顔色も悪く、表情も暗い。それが、自立をし、恋をし、好きな事や夢を見つけそれに向かって一途に努力する事で見た目も心もみるみる美しく変化していく。その変化の過程を安藤さくらさんが見事に演じ切っていた。演技だけではなく、体重の増量や減量も行って完全に一子に成りきっていた姿が素晴らしかった。努力をしても、恋も仕事も夢も全てがうまくはいかないけれど、真っすぐに前を見て進む姿は誰しもが美しいなと思った。
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