教皇選挙の豆知識・失敗談

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  教皇選挙

  2025年3月20日 上映 / アメリカ / 120分

  4.3/5.0

  2件

  バチカンのシスティーナ礼拝堂で行われる教皇選挙＜コンクラーベ＞の裏側を描くヒューマン・ミステリー。ローマ教皇が死去した。悲しみに暮れる暇もなくローレンス枢機卿は新教皇を決める教皇選挙を執り仕切るが、その渦中、バチカンを震撼させるある秘密を知る。

豆知識・トリビア

• 豆知識・トリビア
  この映画のコンクラーベ（教皇選挙）の過程でローレンス枢機卿をはじめとする枢機卿たちがとる行動の多くは、カトリックの信仰と何世紀にもわたる伝統に忠実なものである。教皇が亡くなった後、教皇の指輪（「漁師の指輪」と呼ばれる）は、文書に押された教皇の印章の偽造に使われるのを防ぐため、取り外され、破棄される。バチカンは、聖座（カトリック教会の統治機関）が空位であることを公式に発表する。法王の居室が真紅のリボンで閉じられ、蝋で作られた法王印で封印される。枢機卿団は、投票の合間に食事や睡眠をとるためにアパート（ドムス・サンクタエ・マルタエ、聖マルタの家）に隔離される。最後に、選挙で実際に投票が行われるシスティーナ礼拝堂の窓とドアは、コンクラーベの秘密を守るために暗くされ、シャッターが閉められ、施錠される。いくつかの新しいセキュリティ対策も示されている。2013年に教皇フランシスコ1世を選出したコンクラーベが開かれた際、システィーナ礼拝堂は隠しマイクやその他の盗聴器がないか徹底的に調べられた。2005年に教皇ベネディクト16世が選出されたコンクラーベでは、記者が使用人に扮していたことが発覚したため、コンクラーベの使用人全員にIDカードが発行された。枢機卿団の全メンバーは携帯電話やその他の電子機器の使用禁止を求められ、バチカン市国のWi-Fiネットワークは一時的にシャットダウンされ、システィーナ礼拝堂には無線信号妨害装置が設置された。

ネタバレ有り

豆知識・トリビア

• 豆知識・トリビア
  この映画はカトリックの教会法にほぼ忠実だが、プロットの中心となる違反行為については説明されない。16世紀以来、多くの人物が秘密裏（イン・ペクトーレ）に枢機卿に任命されてきた。これは大抵の場合、政治的な保護を目的としている。イン・ペクトーレで任命された5人の枢機卿が後に教皇に選出されている。教会法によれば、秘密の枢機卿は、任命した教皇が死去した後は枢機卿ではなくなる。小説では、最近になって教会法が改正されたため、ヴィンセント・ベニテス枢機卿は枢機卿のままである。
• 豆知識・トリビア
  この映画の世界において同じ名前を選んだ教皇がいないと仮定すると、新教皇はインノケンティウス14世となる。これまでインノケンティウスという名の教皇は13人おり、直近のインノケンティウス13世は1721年から1724年まで在位した。名前の選択は非常に象徴的な意味を持つと考えられており、新教皇が辿る政治的路線を示唆することが多い。このケースでは、インノケンティウスと呼ばれた直近の教皇は改革志向で、汚職・腐敗の対策に尽力した。