フェアウェル
The Farewell
末期がんを患う祖母のため、祖国を離れて海外で暮らしていた親戚一同が、従兄弟の結婚式を理由に中国に戻ってくる。ニューヨークで育ったビリー(オークワフィナ)は、祖母が残りの人生を悔いなく過ごせるように病状を本人に明かした方がいいと主張するが、両親を含めたほかの親族たちは、中国では助からない病気は本人に告げない伝統があると反対する。
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豆知識・トリビア
2019年7月、ナショナル・パブリック・ラジオの番組「フレッシュ・エア」のテリー・グロスとのインタビューの中で、ルル・ワンは、この映画のプロットの基礎となっている嘘が実際の家族の物語であるだけでなく(ワン自身の家族が本当にワンの祖母に末期がんの診断について嘘をついたという点で)、映画のストーリーについての詳細な情報は、祖母の治療不可能ながんについての最初の嘘もバレることになるので、彼らは皆、彼女の健康とこの映画のプロットの両方について祖母に嘘をつき続けてきたと説明しました。「私の祖母は製作スタートパーティーに来てくれました。祖母はすべての俳優に会って、彼らが私たち家族の一員を演じていることをはっきりと見抜いていました。祖母を演じた女優のツァオ・シューツェンは、実際に祖母に会いたがっており、家に朝食を食べに行き、朝を一緒に過ごしました 。それで結局、祖母はこの映画が私たち家族のことを描いたものだと知ったんです。私は彼女に、映画は移民の話で、結婚式のために出国した家族が再会するために戻ってくるという話なんだと嘘をつきました。でも、祖母がセットを訪れて見たシーンの多くは、私が話したプロットが反映されていたから、気付くのはそれほど難しくなかったと思います。」と語っています。ワンはまた、彼女の家族は、映画が公開される前に祖母が亡くなる可能性が高いので、映画のプロットについて嘘をついても問題にはならないと思っていたが、実際にはそうならなかったことを語っています。しかし、2020年1月に開催されたゴールデングローブ外国語シンポジウムでのインタビューで、ワンは祖母が真実を知ったと語りました。イベントの司会者が、祖母が映画のプロットや自身のがん診断についてまだ知らないのかとワンに尋ねたところ、ワンの答えはこうでした。「これは複雑な質問ですね。祖母は今、知ったばかりなんです。中国で公開されるというのはとてもトラウマになります。映画のタイトルは『Don't Tell Her』(「彼女に言わないで」)なんです。祖母の友人がそのレビューを見て、彼女を誇りに思い、長年の友人の一人である彼女に送ってきたのです。そしてレビューには『この映画はルル・ウォンの実生活に基づいている』と書かれていました。『彼女の祖母は2013年にステージIVの癌と診断された。彼女の家族は日本から来た彼女のいとこのために偽の結婚式を開いたが、祖母はそれを知らなかった。祖母はそれを映画にして...』と私たち家族の歴史の全てを網羅していて、祖母はそれを読んだんです。映画の中で自分を演じているリトルナイナイに、祖母はこう言ったのです。「どんな映画なのかも言えない。タイトルも言えない。 でも見て、新聞には 『彼女に言わないで』って書いてあるわ。『彼女に言わないで』の 「彼女 」だから教えてくれなかったのね。」
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豆知識・トリビア
リトルナイナイは、本作で自身を演じています。
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豆知識・トリビア
この映画は、ルル・ワンの実話に基づいています。映画の中の家族がそうであるように、彼女の家族は、祖母の末期がんの診断について、祖母を延命させようとして、本当に嘘をついていたのです。家族の結婚式を口実にして、祖母の死が近いからみんなでお見舞いに来るというストーリーの要素も事実に基づいています。ワンは撮影をバックアップしてくれる資金源を見つけるのに苦労しました。アメリカのプロデューサーはアジア人ばかりのキャストに反対し、白人のキャラクターを増やす必要があると主張しました。中国の出資者は、この物語はあまりにもアメリカ的だと考え、白人のキャラクターを追加することを主張しました。そこでワンは、このプロジェクトに注目を集めるために、2016年4月22日に放送された公共ラジオのストーリーテリング番組「This American Life」のエピソードの一部にこの物語を盛り込んだところ、クリス・ワイツが制作及び資金調達に名乗りをあげました。
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フェアウェルの映画情報
公開日: 2020年10月2日 / 上映時間: 100分 / 製作年: 2019年
配給・制作会社: ショウゲート / 映倫区分: G (日本)
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