3部作中、最高の出来
2020年9月2日 20時12分
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総合評価:
5.0
LotRシリーズを手掛けたPJ監督による、同じくトールキン原作の「ホビットの冒険」を題材とした作品。こちらも3部作構成となっている。あらかじめ言うと今回の3部作は第一作目の当作品が最高の出来栄えで、あとは作を追う毎に尻すぼみになっていった感が否めない。とはいえ、それでも3部作全てが面白かったことには違いないのだが。
物語上の時系列としてはこの「ホビット」→「LotR」の順序なのだが、映画としては「LotR」→「ホビット」の順で見た方が、随所に散りばめられた小ネタにクスリとできるのでオススメだ。
それにしても、今シリーズにおけるキャラクターの個性付けの手腕は素晴らしい。この映画の公開前、私は「指輪物語」より「ホビット」の方が遥かに映像化が難しいと思っていた。理由は「ドワーフとかいう髭面の小人13人と魔法使いのじじいと旅をする、より小さいおっさんの物語」という、もう字面からして絶望的な絵面になるしかない原作の設定のせいだ。まるで華が無い。
しかし、いざ映画を見てみると、私の心配は全くの杞憂に終わった。13人ものドワーフ全てが、原作よりもずっと個性的かつ魅力的に描かれている。これは漫画家などのクリエイター業をする人、とりわけその中でキャラクターの個性付けに苦心している人には、是非一度原作と比較しながら観てもらいたい。きっと得られるものがあるはずだ。
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