いい作品だが、辛すぎる。
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年8月25日 11時41分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
本当に大好きな作品なのですが、同時に『もう二度と見たくない作品』でもあります。
70年代、まだ同性愛に理解のない時代の話です。
もし、これが現代の話であったなら。きっと、ハッピーエンドだったでしょう。
同じアパートに住む、シングルマザーのダウン症の息子であるマルコを気に掛けているルディ。ある日、母親はマルコを置いて消えてしまいます。
検事局で働いている恋人のポールとともに『叔父』としてマルコを育てますが、ホームパーティにポールの上司や同僚を呼んだことで、二人が『ゲイ』であることがばれてしまい、ポールは仕事を失い、さらには『二人が不当に母親からマルコを奪った』と裁判まで起こされてしまいます。
同性愛に理解がなく、かつ子供に対して母親の権利が強い時代のため、マルコは母親と暮らすことに。
しかし、薬物中毒の母親に、マルコを育てられるわけもなく…。
ポールとルディと一緒にいるときのマルコと、二人から引き離されてからのマルコの瞳を比べるだけでも泣いてしまいそうになります。
見てから24時間以内に元気を出せる自信があるときに鑑賞することをお勧めします。