良い意味で裏切られた名作。
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年8月7日 23時09分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
高校生陸上部でアキレス腱を切って挫折していた橘あきら役で小松菜奈、そしてバツイチ子持ちの45歳のファミレス店長の正己役で大泉洋という、二人とも演技のうまい役者なのですが、見る前までは何だかミスマッチだなと思う感じがしてました。そもそも女子高生がおじさんに恋をする話なんで、そこでなんで大泉洋なのって思ってしまったのが良い意味で裏切られた作品でした。ほとんどのストーリーが、二人だけで進んでいくのですが、もう大泉洋が良い人すぎるのです。キッカケとしては、あきらが一人ファミレスで物思いに耽っていた時に、優しく対応してくれた店長に惹かれていき、そこでバイト始めるのですが、周りからはただのオッサンと思われているのに、あきらには恋心しかなく、何度もアタックしているのが伝わらないという、ちょっとコメディが含まれていますが、小松菜奈の演技が素晴らしく健気に写りました。大泉洋の演技は、実力派だけあって、相手を思いやる気持ちをしっかり演出していて、いつの間にやらカッコよく見えてきました。あまりドロドロしたことも無く、見たあとは清々しい気持ちになれる素晴らしい映画でした。