コンプライアンス教育に良い
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月20日 13時21分
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総合評価:
4.0
この映画は社内の不正を暴いていくというストーリーですが、テンポよくストーリーが進み、楽しめました。特に野村萬斎演じる八角が味のあるサラリーマンでした。野村萬斎のしゃべり方、顔の表情が八角のイメージにぴったり合い、昔は優秀な営業社員だったが現在は謎の理由でふてぶてしい会社員に変わってしまったというのが伝わってきました。社内不正というのはどの会社でも起こり得ることですが、それを世の中に公表するかどうかは、その会社、特に経営層がコンプライアンス順守の重要性を理解しているかどうかになってくると思います。この映画のように経営層が社内不正を隠蔽し、それを社員が暴いていくというのは現実には保身に走ってしまって難しいところもありますが、八角は自らの立場など顧みずに戦っていくためカッコよく、こんな上司がいたら嬉しいと思いました。コンプライアンス教育資料という観点から、不正を隠蔽した場合の最悪の結末を理解するのに会社員等には是非ともお薦めしたい映画です。