心にグッと来る
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年12月21日 16時59分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
全体的に重く暗い物語ですが終わった後雨が上がったかのように気持ち良い。世間の目は厳しいが強く生きていく人たち。
確かに殺人はいけないことだが家族を、身を守るために身を挺して自分を犠牲にした母親。田中裕子さんの母親役もとても印象深い。
その母親のせいで辛い思いをしながらも生きていく三人の兄弟たち。
佐々木蔵之介さんがいつもとはちょっと違った役柄で少し違和感もありながらも新境地を見た感じもする。
長男役の鈴木亮平さん、長女役の松岡茉優さんはいつも溌剌なキャラを演じているイメージが強いがシリアスなドラマも演じるようになり、頼りない弱い男、訳ありの女の役も板についてきました。
すれた感じの次男坊を佐藤健さんが演じていてとても上手い。少しどきっとする演出もあり、大人な彼を見ることができてこういうシーンがあるとは知らずびっくりしてしまいました。某ドラマでキザな役をやっていたとは思えません。
白石監督常連のピエール瀧さんがこの映画に出ていたらどの役だったかな?と考えてしまいます……