愛する人の敵討ち そして未来へ
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月10日 22時07分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
さかのぼること前作。
ボンドが愛した女性、ヴェスパーの遺言として、大物犯罪者の一人であるホワイトの情報を手に入れたボンド。
ボンドはホワイトを捕らえ、犯罪組織について尋問することにします。
それはMI6に所属する者としての責任、また、犯罪組織の活動に巻き込まれて亡くなったヴェスパーの無念を晴らしたいという、ボンドの個人的な事情も、もちろんあったことでしょう。
本作品は、上記のヴェスパーの無念を晴らしたいボンド、また、ある組織の重役に親を殺害された過去を持つボンドガールのカミラ、この両者の敵討ちのストーリーとして観ることもできるかと思います。
カミラは、最終的にメドラーノ将軍を倒し、敵討ちに成功します。
またボンドは、ヴェスパーを犯罪組織に売るような行為をした、ヴェスパーの元恋人の居所を突き止めます。
ボンドがヴェスパーの元恋人の元を訪ねた時、その男は、亡くなったヴェスパーのことなど全く気にもとめないかのように、別の恋人と甘い時間を過ごしていました。
それをみたボンドは、銃の引き金を引いてしまいたい気分であったかもしれません。
しかし、ボンドは冷静に気持ちを抑えたのでした。
人をあやめることは、何があってもあってはいけないというのが、通常の考えかと思います。
しかし過激なシーンの多い本作の中で、ボンドは気持ちを抑えました。
そんなボンドに、次作(スペクター)ではありますが、愛のご褒美(マドレーヌという)がもたらされたのでは無いかと、個人的に思っています。
イメージワード
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