リベンジの連鎖を考えさせられました。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月21日 11時30分
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総合評価:
4.0
最初に、前回で倒した敵たちからの恐ろしい復讐の宣言と、主人公のブライアンと別れた妻レノーアや娘のキムとの平穏な日々とが対照的に描かれているのが印象的でした。
前半は、自分たちの家族を殺したブライアンを徐々に探し出す様子が描かれていて、いつその復讐劇が始まるのかと緊張感を持って観ていました。そして3人の明るいバカンス風景が、逆にその後に始まる事件の重厚さを強調している様で、そしてさらわれてしまうのがブライアンとレノーアというのも意外で、どう対抗して行くかが見ものでした。目隠しをされさらわれて行く過程でも、車の曲がる方向と時間をカウントしたり、外の音にも集中している所が興味深かったです。
中盤では、ブライアンの隠し持っていた電話でキムが指示を受け、父親の拉致された場所までたどり着く所は、最大の見せ場だと思いました。敵がレノーアを傷つけるシーンはとても卑劣で、「そこまでする?」という気持ちで一杯になり許せませんでした。
後半は、キムの助けで脱出できたブライアンが傷ついたレノーアを助けに行くのですが、その攻防もカーチェイスあり、最大の敵との一対一の対峙もあり、最後まで見どころ満載で飽きさせない展開が面白かったです。
しかし、暴力を行う事で負の連鎖が続いて行く事に、やるせなさが残る作品でもありました。