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ダイアモンドは傷つかない
1982年5月15日 上映 / 日本 / 104分予備校の中年講師の三村に弓子は秘かに瞳れていた。ひょんなことから親しく話をする機会があり、薄汚れた駅前の食堂で三村は「男には、自分の傘に女を入れてやりたい奴と、自分が女の傘に入りたい奴と二通りある。俺は入れて貰うほうだ」と弓子に話した。その夜、二人は酔いつぶれて三村の愛人の和子の部屋へ行った。弓子は和子に対して批判的な言葉を投げつけたが、三村に関る人がすべて傷ついていて、傷つきながらもそれぞれの愛を終らせようとはしていないことを知った。三村の家庭は妻の真知子が数年来ノイローゼで、表面的にはうまくいっているように見えたが、虚構の家だった。弓子は志望校の早稲田大学に合格し、三村から高価な家具や指輪をプレゼントされた。50年たったら結婚しようという三村の言葉を理解しようとしながらも、彼を愛したことから始まった行場のない淋しさに疲れ始めていた。ある日弓子は、一人旅から帰って来た和子と会っている三村にばったり会い、なごやかそうな二人の姿を見て動揺してしまう。妻の真知子に電話を入れる三村を、弓子は力なく見ているだけだった。そして、「もう大人のふりはおしまい。秩序正しい大人の世界を崩してしまいました」と三村に別れを告げた。
鬼龍院花子の生涯
1982年6月5日 上映 / 日本 / 146分土佐の侠客である鬼龍院政五郎は、大正10年に松恵という養女を取った。松恵は政五郎の身の回りの世話をしながら成長する。政五郎は末長という男と対立していたが、末長の妻が経営する料亭からさらった娘つるを妾にした。つるは翌年、政五郎の娘を出産。娘は花子と名付けられた。花子が女学生になったころ、政五郎は高校教師の田辺と知り合い意気投合、十六歳になった花子の婿にしようとする。しかし田辺は松恵と愛し合うようになっていた。
疾風ロンド
2016年11月26日 上映 / 日本 / 109分大学の研究施設の違法生物兵器「K-55」が盗難に遭い、さらに国民を人質に身代金3億円を用意するよう脅迫メールが届く。残された時間は4日間、主任研究員の栗林和幸(阿部寛)はひそかに兵器を探索するという任務を依頼されるも、手掛かりはゼロ。そんな折、犯人死亡というまさかの事態にぼうぜんとしながらも大惨事を回避すべく、犯人の遺品をヒントに国内屈指の規模を誇るスキー場へと向かう。
健さん
2016年8月20日 上映 / 日本 / 95分2014年に他界するまで数多くの作品で独特の存在感を発揮し、日本だけでなく海外の作品にも出演してきた映画俳優・高倉健。『ブラック・レイン』で共演したマイケル・ダグラスが明かす撮影秘話や、『レッドクリフ』シリーズをはじめ数々のヒット作を手掛けてきたジョン・ウー監督が語る高倉への思いなど、関わりのある名優や監督たちの証言を通じ、彼の俳優としての在り方を浮き彫りにする。
陽暉楼
1983年9月10日 上映 / 日本 / 144分大正元年、太田勝造は呂鶴と駆け落ちし娘の桃若をもうけるが、呂鶴は追っ手に殺害されてしまう。勝造は桃若を連れて高知の遊郭「陽暉楼」を訪れる。二十年後、桃若は陽暉楼の売れっ子になっていた。勝造は大阪に珠子という女を囲っていたが、珠子は呂鶴に瓜二つの桃若に激しく嫉妬、陽暉楼に身を売ろうとするが女将に断られてしまう。
ションベン・ライダー
1983年2月11日 上映 / 日本 / 118分ジョジョ、ブルース、辞書の中学生3人組は、ガキ大将のデブナガにいじめられてばかり。今日こそはデブナガに仕返しをしようと意気込む3人だったが、彼らの目の前でデブナガが誘拐されてしまう。そこから3人は覚醒剤絡みのヤクザ抗争に巻き込まれていき…。
楢山節考
1983年4月29日 上映 / 日本 / 131分深沢七郎の同名小説の、木下恵介監督作品に次ぐ2度目の映画化。今村昌平監督が、因習により山に捨てられる老婆と、その息子の心の葛藤を描いた人間ドラマ。1983年のカンヌ国際映画祭グランプリ受賞。信州の山深い寒村。いまだ元気に働くおりんだったが、今年、楢山まいりを迎えようとしていた。それは、70歳の冬に皆、息子に背負われ楢山へ捨て置かれるという村の掟のこと。神に召されると喜ぶおりんに対し、息子・辰平は気持ちの整理がつかない……。
はだしのゲン
1983年7月21日 上映 / 日本 / 84分物語は、広島県広島市舟入本町(現在の広島市中区舟入本町)に住む国民学校2年生の主人公・中岡元(なかおか げん “以下、ゲン”)が、当時日本と交戦していたアメリカ軍により1945年8月6日に投下された原爆で、父・大吉(だいきち)、姉・英子(えいこ)、弟・進次(しんじ)の3人を亡くしながらも、たくましく生きる姿を描く。
人魚伝説
1984年4月14日 上映 / 日本 / 110分佐伯啓介は、網番に出ていて一人の釣人が殺されるのを偶然目撃した。彼は妻・みぎわにそれを打ち明けた。啓介とみぎわは、入江でアワビを採って暮らす新婚夫婦である。町の実力者である宮本輝正は、海岸一帯にレジャーランドを作って儲けようと企てていたが、その用地が密かに原子力発電所建設の候補地として上っていた。みぎわは、死体のあがらない殺人事件を気にしている夫に「私が潜って確かめたる」と船を出した。潜ったみぎわの目に写ったのは、生命綱を引くはずの夫が胸板を鈷で射抜かれて没してゆく姿であった。海面からの水中銃で腕をやられたみぎわは、生命綱が岩の角で切断されたとたん失神してしまう。断崖下の岩場に打ち上げられ命をとりとめたみぎわは、自分が夫殺しの犯人にされていることを知る。動揺した彼女は、警官を傷つけて逃げ出し啓介の子供の頃からの友人で、官本の一人息子・祥平に助けを求めた。彼はみぎわを連れて渡鹿野島に渡った。そこは歓楽店だけが密集した警察もない小さな島である。祥平は、親しいスナックのママ・夏子にみぎわを預けた。閉ざされた島で苛立ちの日々を送るみぎわは祥平に電話をする。やってきた彼は突然、みぎわの首を締めたかと思うとその体を抱きすくめた。二日後、輝正らの一行が渡鹿野島へやって来た。彼らの宴会に出たみぎわは、原発に反対した官本の部下・下川の殺人現場を目撃されたため啓介が殺されたこと、みぎわに逃げられたので他の女に濡れ衣を着せたことを知った。みぎわは、祥平のさしがねで自分を殺そうとした男を逆に刺し殺すと海に飛び込んだ。復讐を決意した彼女は、官本宅に忍び込み輝正をプールの中で溺死させる。祥平らに網を被せられて投げ込まれた海中で、みぎわは啓介の死体を発見した。モリを改造した彼女は、展望塔での原発竣工パーティの只中、潜り込み片ぱしから人を刺し殺す。やってきた機動隊に包囲されれたみぎわは「いったい何人殺したら終わるんやろ」と立ちつくした。そこに彼女の願ったとおり大嵐が起こり、みきわは海の中に消えた。
お葬式
1984年11月17日 上映 / 日本 / 124分ある日、俳優の井上侘助(山崎努)と妻で女優の雨宮千鶴子(宮本信子)は夫婦共演のCM撮影を行っていたが、そこに突然連絡が入る。千鶴子の父・真吉(奥村公延)が亡くなったのだ。親族代表として葬式を出さなくてはならなくなった侘助はマネージャー里見(財津一郎)の助けを借りつつも途方に暮れる。 千鶴子の母・きく江(菅井きん)や千鶴子の妹・綾子(友里千賀子)夫婦、そして真吉の兄・正吉(大滝秀治)とともに遺体を伊豆の別荘に運び、お通夜の準備に取り掛かる。葬儀屋・海老原(江戸家猫八)とともに、お通夜当日の朝を迎える侘助達。だがそこには、喪服を着た侘助の愛人・良子(高瀬春奈)がいた。
チ・ン・ピ・ラ
1984年11月17日 上映 / 日本 / 102分東京・渋谷。競馬のノミ屋をなりわいとするチンピラコンビ、洋一と道夫。ある日、洋一は仲間がある事件を起こしたのをきっかけに、周囲から本物のヤクザになるよう勧められる。こうしてチンピラ業にけじめを付けたいと願った洋一だが、一方で兄貴分の道夫を差し置いてヤクザ業に誘われたことに対して複雑な心境を抱く。そのころ、洋一が預かっていたドラッグの行方をきっかけに、洋一と道夫のチンピラ人生の運命の歯車は狂いだす。
銀河鉄道の夜
1985年7月13日 上映 / 日本 / 107分星祭りの夜、居場所を失い、孤独をかみしめながら登った天気輪の丘で、銀河鉄道に乗り込み、親友カムパネルラと銀河めぐりの旅をしばし楽しむ。二人は旅の中で出会う様々な人の中に次々と生きる意味を発見して行く。
曖昧な未来、黒沢清
2003年2月8日 上映 / 日本 / 75分黒沢清監督作品『アカルイミライ』の制作現場に密着。東京で行われた撮影をはじめ、作品の裏側を捉えたメイキング映像を黒沢自ら観賞し、当時の心境を語っていく。さらに出演者やスタッフのコメントも収録、独特な世界観の確立されたプロセスが見えてくる。
夜叉
1985年8月31日 上映 / 日本 / 128分大阪ミナミで「人斬り夜叉」の異名を取った修治が暮らすのは、若狭湾に面した小さな港町。15年前のしがらみを忘れさせるほど、妻や子らと静かな生活を送っていた。ある冬、ミナミから螢子という女がやってきて、居酒屋を始める。美しい螢子を目当てに男達は店に集うが、螢子にはヒモ同然の矢島という男がいた。矢島は漁師たちに覚醒剤を唆し始める。薬を処分した螢子に逆上した矢島を止めようとして、背に傷を負う修治。隠し続けてきた、かつての修羅の痕跡でもある夜叉の彫り物が露わとなり、修治の過去が知れ渡ってしまう。
それから
1985年11月9日 上映 / 日本 / 130分日本文学最高峰の『古典』と『感性』の究極の融合。森田芳光監督、松田優作主演、衝撃的文芸大作と絶賛された漱石ロマンの最高傑作。 明治42年。長井代助は高等遊民を自認しているが、30歳を迎え、日々親族からは身を固めるように促されていた。そんなある日、親友の平岡常次郎からの便りが届く。仕事を辞し、3年ぶりに東京へ戻ってくるとのことだった。それは、彼の妻・三千代との再会を意味していた。かつて、大学時代、代助は秘かに三千代に想いを寄せていたが、平岡も同じであることを知った代助は、三千代を平岡のもとに嫁がせたのだった。3年ぶりに再会した平岡は様変わりしており、さらには代助の生活態度をなじるのだった。
ビー・バップ・ハイスクール
1985年12月14日 上映 / 日本 / 90分つて進学校だった私立愛徳高校。すっかりその面影をなくした学園で一番のツッパリ問題児2人組・ヒロシとトオルは、この春留年が決定した。2年生を繰り返すことになった2人は、以前から恋焦がれていた1年下の泉今日子と同じクラスになる。校内でも次々に舎弟をおいて順風満帆な学園生活を送っていたが、ある日、戸塚水産高校の連中とのケンカがもとで、今日子まで巻き込む事件が起きてしまう。
君は裸足の神を見たか
1986年4月26日 上映 / 日本 / 100分吉村茂と鈴木信二は幼い頃からの親友同士。高校3年の夏、そろそろ卒業後の進路を決める時期。茂はひとつ年下の菊地春代に、真二は中学で一緒だった寺島瞳に片想いしていた。ある日、茂は瞳に真二のことを話すが、逆に茂のことが好きだったと打ち明けられ…。
波光きらめく果て
1986年7月12日 上映 / 日本 / 128分戦後派お化け大会
1951年8月3日 上映 / 日本 / 102分魔法少年☆ワイルドバージン
2019年12月6日 上映 / 日本 / 103分29歳で保険会社勤務の星村幹夫(前野朋哉)は営業成績が一番悪く、これまで恋人ができたことはない。「童貞のまま30歳を迎えると魔法使いになる」という都市伝説にちなんで、後輩たちからは魔法使いと呼ばれていた。そんなとき、星村は新人の秋山(佐野ひなこ)を好きになる。ある日、秋山が上司(濱津隆之)からセクハラを受けているところを目撃した星村は、彼女を助けようとする。