北極海に浮かぶ島々スヴァールバルに、20年間も通い続ける野生動物カメラマンのアスゲイル。彼は数年前、ホッキョクグ マの母グマと、2匹の小さな子グマに出会った。ただでさえ厳しい環境にあるスヴァールバルは、気候変動の影響をもろに受 け、氷河は恐ろしいスピードで減少。生態系に劇的な変化をもたらし、現在この地に生息するホッキョクグマは1000頭未満。 そんな変化を危惧しながら、動物たちをカメラに記録していくアスゲイルは、“フロスト”と名づけた母グマのことが忘れられ ず、再び親子を探しに出かける。そして3週間後、親子と運命的な再会を果たすことに。遊び好きな親子の戯れる姿に心を奪 われた彼は、子グマたちを「希望」を表す“ライト”と“ラッキー”と名づけ、今まで見たことのない彼らの生活を目の当たりにする。