歴史のおすすめ映画一覧

ベルトルッチらしい美しい場面で綴る、魅惑的な輪廻転生譚。案内役となるのはアメリカ・シアトルの9歳の少年ジェシー。突然訪れた三人のラマ僧が彼の前にひざまずく。少年を仏陀の生まれ変わり、活仏だと言うのだ。父と共に未知のチベットに旅した少年は、そこで太古の偉大な王子ゴータマの伝説を学び、その姿を目の当たりに見て仏性に目覚めていく。インド・ロケによる王子が栄華を極めるシークェンスや、彼が悟りを開いて仏陀となるシーン等、SFXも絶妙で、映像的には大変見応えがある。

慶長の役で薩摩水軍と朝鮮・明の連合軍が激突した、最終決戦である露梁海戦を、キム・ユンソクらの出演で描いた実録戦争アクション。3ヵ国の水軍約1000隻が入り乱れる海戦を、圧巻なスケールで再現している。

800年前に失われたメダルを探す映司（渡部秀）たち。だが、映司のいたヨーロッパの森が新宿一帯へと入れ替わり、強力なメダルを作る錬金術師・ガラが復活。ガラが世界を終わらせようと人間の欲望を集め始めたために、今度は映司の周辺が江戸時代へと変わってしまう。ガラのヤミーにメダルを次々と奪われる中、映司の前に謎の貧乏旗本（松平健）が現われ……。

1944年、第二次大戦下のフランスで外科医として黙々と働く男。戦火の拡大にともない愛する妻と娘を娘の田舎へと疎開させるが、パルチザン狩りのドイツ軍小隊に娘は射殺、妻は焼き殺されてしまう。溢れそうになる血の涙と嗚咽をかみ殺しながら、怒りに震える男は単身で反撃、ドイツ軍を一人づつ処刑していく…。

舞台は第二次世界大戦中のアントワープ。ナチス占領下の街を生きる2人の若き警察官は、協力と抵抗という2つの道の狭間で苦悩する。

自ら毒をあおり、死の訪れを待つ画家・カラヴァッジオ。生涯を終えようとする彼の脳裏にさまざまな思い出がよぎる。ローマの街角で枢機卿に拾われ、創作に専念してきたこと。生み出した作品たち。そしてラヌッチオとレナと出会い、ねじれてしまった運命も…。

1770年、14歳のモーツァルトがボローニャ近郊を訪れた時のエピソードを映画化。当地の伯爵の息子ジュゼッペとの友情、そして美しき令嬢アントニア・レダに抱いた恋心を情感豊かに綴った青春ドラマだ。監督は、自らの故郷であるボローニャで活動を続けてきたベテラン監督、P・アバティ。

美術アカデミーを退学したエゴン・シーレ（ノア・ザーヴェトラ）は、さまざまな作品で脚光を浴び始める。その後、グスタフ・クリムトから紹介されたヴァリをモデルに、数多くの傑作を発表。幼児性愛者というレッテルを貼られるが、自らの芸術を追求するシーレは……。

没後６０年となるペルーの伝説的詩人ハビエル・エローの半生を描く。