2019年の「侵入する男」のデオン・テイラー監督のポリスアクション大作で、主人公の黒人女性警官が、隠れて同僚が犯罪を犯しているのを目撃したために、犯罪組織と本来自分側である警察からも追われる身になってしまうストーリーです。
ストーリー自体は、わりとよくある感じなのですが、脚本が2006年の「フライトプラン」のピーター・A・ダウリングなので、しっかりとした脚本が書かれていて、見ていてつっこみどころもほとんどなく、すんなり主人公の女性に感情移入ができて最後まで楽しめました。主役の黒人警官を演じたのは、ナオミ・ハリスで、彼女は「ニンジャ・アサシン」や「素晴らしきかな、人生」などにも出演している演技派の女優です。彼女の繊細でありながらダイナミックな演技と迫力のアクションシーンもよかったです。本作は、胸のカメラによるカメラワークなども凝った演出をしていて、見ていてかなりハラハラしました。なんとなく展開が予想できる感じですが、作品自体の出来がとてもよく、2時間弱のけっこう長い映画でも、展開のテンポがよいので、途中で飽きることなく一気に見ることができました。