山崎まさよしの名曲
「One more time, One more chance」
と言ったらこの映画。
音楽制作からキャベツ栽培へと
現実から逃げ出してしまった男、花火が
不思議な少女、ヒバナと過ごす一夏の物語。
山崎の俳優デビュー作だけに、ヒバナ役の
真田麻垂美と共に演技は実に初々しい。
見ていてこっちがちょっと照れ臭くなって
しまいそうになるが、物語の舞台となる
美しい自然やキャベツ畑、古い廃校の
校舎が独特の世界観へ連れて行ってくれる。
個人的には、ヒバナにもう少し
バレエを練習してから踊って欲しかった…。
集中して見ていても、踊るシーンに
なると現実に引き戻されてしまう。
山崎の美しい音楽と、美しいバレエが
相まっていればもっと感情移入できた
事だろう。
アクションもなければ、ワクワクも
ハラハラもない。だけど一度見たら
とても心に残って忘れた頃にまた
ふと見たくなるような映画だ。
疲れた大人の心を、美しい景色と
美しい音楽が癒してくれるだろう。