黒人、同性愛、この時代にあった差別について考えさせられる。
この映画のタイトルにもなっている「グリーンブック」とは
実際にあった黒人向けの旅行ガイドのことで
中には黒人旅行者にサービスを提供するホテルや、ガソリンスタンドなどが書かれている。
つまりガイドブックを作らなければならないほど、黒人が使うことのできる施設は限られていたのだ。
そんな黒人差別が根強かった時代が舞台のこの映画で
トニーも最初は家に来た黒人の業者が使ったグラスをゴミ箱に捨てるほど
差別をしていた。
だが、ドクの運転手として共に過ごしていく中で
ドクの才能に魅了され次第にお互いに信頼関係を築いていく。
この映画の基本的なテーマは差別についてであると思うのだが
そのことを重々しく演出されているわけではなく
たまに笑えるシーンもあったりする。
フライドチキンのシーンとか。
「グリーンブック」はこの時代にあった差別について考えさせられながらも
どこかほっこりしたり、ジーンとしたり
そんな映画だ。
ぜひいろんな人に観てもらいたい。